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メルズオルグリ

同人サークル 「ゴリラブレード」 のアレやコレ

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カズ!カズ!カズ!

カズ誕生日おめでとおおおお!!

前回の更新が年内最後のつもりだったけどパンヤ公式からのカズ誕の知らせを受けて飛んできたよ!

しかし12月31日とはね、こんな良い年末がかつてあっただろうか
記憶を失っているはずのカズに誕生日があるってのはどういう事なんでしょうかね
考察してみましょう

1.カズ本人が誕生日だけ覚えてた

みんながカズの誕生日について気を使って触れないでいる中、実は本人は覚えていて
「あのー、実は、12月31日なんだよねー…(ο´ω`ο)ゝ」みたいな!
自分から言い出しちゃうカズ萌え!


2.カレンがなんとかみんなに伝えた

誕生日を覚えてないカズを不憫に思い、ポルターガイストや心霊写真などで
伝えるもマックスとダイスケに除霊されかける
でもカズの誕生日を伝えれた、私はそれだけでしあわせ…
うーん、ケンカズ描いてるとどうしてもカレンの存在がタブーに^^;


3.カズが初めてみんなの前に姿を現した日が12月31日

でも実装されたのは11月だとか
一ヶ月以上も隠れてた?


4.みんなで相談して、カズの誕生日を決めた

やっぱこれがいちばんよねヽ(*´∀`)ノ


※以下、急にSSが始まります
キャラのイメージや関係性など、完全に僕の趣味が入ってますので実際のそれとは大きく異なっている可能性がありますがご了承下さいませ
最後にプレゼントもあるよ!






年の瀬も差し詰まったある日のIceSpa、控室でケンとエリカが疲れた表情でコースが開くのを待っている
暖炉の火が2人を暖めていた

「ダイスケおじさんの誕生会、きつかったなぁ」

ケンとエリカは先日行われたダイスケの誕生会に参加、ダイスケの無茶苦茶な要求でやったことも無いモノマネ、ダンス、漫才など数々の芸を披露させられ疲れ切っていた

「でもセシリアおば…、セシリアさんの誕生会よりはマシだったわ」

エリカはセシリアの異様に盛り上がらない、暗い誕生会に参加していた

「まったく、歳をとりたくない癖に誕生日は祝って欲しいなんて迷惑だわ!」

「はは、セシリアさんらしいや」

そこへ先にコースを回っていたカズが戻ってくる
カズは暖かい暖炉に近づこうともせず帰り支度をはじめながら言う

「開いたぞ、先に失礼する」

挨拶もそこそこに立ち去るカズ、こちらを見てもいなかったようだ

「相変わらず無愛想ね、いい加減仲よくしてくれてもいいのに」

エリカはケンに同意を求める
ケンはエリカの心中を察していた

エリカはケンがカズに悪い印象を持っていないのを知っているのであろう
それがただの尊敬なのか友情なのか…、ケン自身にも測り知れずにいた
エリカはケンのそうしたあやふやな感情を知っているのだ
知った上で、同意を求めてきている
つまりエリカはカズに嫉妬している…

馬鹿馬鹿しい…
ケンはエリカのそういった言葉に反応しない事にしている
それが「馬鹿馬鹿しい」からなのかそれとも…

そこでケンはふと思った

「……そう言えば、カズの誕生日っていつなんだろう…」

「カズの?うーん、言われてみれば…、でも…」

そう、カズには昔の記憶がない
ケンも詳しい事は解らないが、カズが哀しい瞳をしているのはおそらくそのせいなのだろう

「やっぱり無いんじゃない?無いって言うか、覚えてないんだろうし…」

「誕生日が…無い…」



次の日、ケンはShiningSandでプレイしていた
メンバーはダイスケとマックス、強敵2人にケンは攻めきれずにいた

「どうした坊主!腑抜けやがって、この前俺に見せてくれたダンスはもっと覇気があったぞ!」

「あれで力を使い果たしたのだとしたらなんとも不憫だな、ケン」

ダイスケとマックスが心配してくれる
攻めきれない理由はこの2人の実力が高いからではない

「ダイスケおじさん、マックスさん、実は…」

ケンはカズの誕生日について悩んでいる事を告白した
プレイを中断し、話を聞いてもらう

「なるほど、確かにアイツは記憶が無いらしいから誕生日も無いんだろうなぁ」

「ダイスケの誕生会にも一応招待したんだろ?来なかったようだが…」

そう、カズは誰の誕生会にも来ていない
招待状は送っているのだが…

ダイスケが手を叩く

「よし!ケン、俺はアイツの芸もみたいぞ!みんな集めてアイツに芸をさせよう!」

「げ、芸を!?」

ケンには意味がわからない、そしてカズがダイスケの言うとおりにダンスやモノマネをするとも思えず、しかし想像してしまって少し笑ってしまった
マックスが何かを察したように口を開く

「ケン、こいつの言いたい事を要約するとな、カズの誕生会を開こうって事だ」

「ふんっ!俺はアイツのダンスが見たいだけだ!」

「だ、そうだ ケン、みんなに声をかけてくれ 俺達は会場や料理を手配する」

「ダイスケおじさん、マックスさん…」

ケンはようやく自分のするべき事がわかった
そうだ、単純な事だ、誕生日が無いなら自分達で作ってあげればいじゃないか!

しかし期待と同時に不安があることにも気付いていた…
カズはよろこんでくれるだろうか、みんな集まってくれるだろうか、エリカは…
考えながらもケンはすでに走り出していた




LostSeaway クーとアリンがプレイしているのが見える

「うん?ケンが走ってくるよ」

「あら、どうしたのかしら」

ケンは息を切らしながら2人に事情を説明する
走った事の鼓動の速さだけではない振動がケンの胸を襲っていた

「マックス様が料理を!?それなら私もお手伝いしない訳にはいかないわ!」

これはケンの予想通りの反応だった、マックス目当てでもいい
とにかく集まってもらう事が大前提だ

「カズねぇ、あたしアイツに一回も勝った事無いんだよね」

クーが不満そうな顔で言う
カズのパンヤの実力はずば抜けている、勝った事のある人の方が少ないのではないだろうか
それがカズの印象を悪くしているのか…

「だからあたしも参加する!カズの弱点見つけれるチャンスかもねっ!」

「ほんとにっ! 2人ともありがとう!」

そうだった、みんなパンヤが好きなんだ
パンヤで負けたからといって個人を嫌いになる人なんかこの島にはいないんだ!
ケンはまた走り出した

「ケン君をあんなに一生懸命にさせるなんて、カズ君ってすごい良い子なのね…」

「そだねー♪」




日も暮れてきたSilviaCannon控室
セシリアとルーシアがいる…、がなにやら険悪なムードだった
お互い背中を向けて座っている

「あのー…」

ケンが意を決して2人に話しかけてみる

「あら、ケン君」
「どーしたの、ケン」

2人同時に返事をする

「えっと、実はカズの事でちょっと話が」

「カズ君の話?いいわよ、話してみて」
「カズ?カズって赤髪の?オッケー聞いてあげる」

また2人同時に喋り出す お互い目を合わせようとはしない
なんか様子が変だ
そこへネルが入ってくる どうやら2人と一緒にコースを回っていたらしい
ケンはネルに事情を聞いてみた
どうやらコースを回っている間に喧嘩をして、お互いの存在を無視し合っているらしい

「年齢的な事でもめてるようです、実にくだらないです」

「ああ、なるほどね…」

セシリアとルーシアがこんな状態ではたしてカズの誕生日に来てくれるのだろうか
喧嘩しているのであればどちらか片方は来てくれないかもしれない
最悪の場合2人とも…
ケンはとりあえず3人に話を切り出した

「カズの誕生会を開きたいんだ、誕生日が決まってないから集まり次第…」

「なるほど、カズ君の誕生日はね…」

「カズって誕生日ないの?なんで?」

「まったく…、カズはね、記憶が無いのよ」

セシリアが顔を向けずルーシアに話しかける

「記憶がない!?それって一大事じゃないのよ!」

「そうよ、私達も調査をしてるんだけどなかなかね…」

「知らなかったわ、ただの暗い奴だと思ってたけどそんな事情が…」

「早く記憶が戻るといいんだけどね、現段階では何とも…」

そのまま話を続けるセシリアとルーシア
どうやら喧嘩をしている事を忘れているようだ

「あの、それで誕生会をですね、おーい…」

ケンの話を全く聞かずにカズの話をし続けている
もう言葉が届いていないようだ
ネルが言う

「もうあの2人はカズさんの事で頭がいっぱいのようです、単純です」

ケンは胸をなでおろす
ネルが続ける

「後の事は2人に話しておきます、もちろん私も参加します、カズさんは何故か他人の様な気がしませんから」

「ネル、ありがとう…!」






SilviaCannonの控室を後にして船に乗る
船がBlueLagoonに近付いた頃、ケンは海岸にエリカがいる事に気付く
どうやらケンを待っていたようだ
海岸はもう真っ暗だった
月明かりで影が差しエリカの表情が見えない

ケンが船を降り、エリカに声をかけようとする
しかし先に口を開いたのはエリカだった
船が汽笛を鳴らし去る

「マックスさんに聞いた カズの誕生会開くんだってね」

「うん」

エリカも誘わなければ…
しかし…

「……」

「……私は誘ってくれないの…?」

「誘いたいさ、誘いたいけど……」

来てくれるのか…?

船ももう見えなくなった
波の音しか聞こえない

「カズのために、私を誘いたいの…?」


エリカの心中…


ケンがずっと、触れずにきた部分…


ケンは…


答えられない……


波の音も消えていく


静寂を破ったのはエリカの大声だった

「ばーーーーーか!!」

「!?」

ケンは理解できない
しかし自分が怒られているという事以外考えられなかったのでとりあえず謝ろうとした

「ばか!私ったら本当に馬鹿なんだから!」

「えっ、エリカ?」

「私も、ケンも、カズも、まだ子供なんだからっ」

エリカの表情は口調とは裏腹に笑っている

「だからこういう大人見たいな話はもう終わりっ!悩んでた自分が馬鹿みたいだわっ」

エリカはその場を立ち去ろうとする

「エリカ!」

振り向いたエリカの笑顔はいつもの、明るく元気なエリカの笑顔だった

「答えなんかまだ出さなくてもいいのよ」

波がケンの足元を濡らす

「今はとにかく!カズの誕生日を祝いましょっ 絶対カズを連れてきなさいよ!」

月明かりの届かない所までエリカが立ち去るのをケンはずっと見ていた

自分の気持ちにまだ霧がかかったようにはっきりしていなかった

だが、ケンはそれでいいと思った

カズと、エリカと、2人のために、悩み続けよう

いつか答えが出るのかもしれない

その時まで……







翌日からケンはカズを探し続けた
しかしカズは一向に見つからない
パーティの準備は整っている
会場も、料理も、そしてメンバーも何日も前から揃っていた

今日カズを連れてくる事が出来なければパーティは中止にするしかない…
そんな話も上がっていた


焦る中PinkWindを走り続けていると、森を抜けた丘に大きな桜の樹が生えていた
その桜の影に隠れるようにカズがもたれかかっているのが見える
見つけた!

カズは眠っているようだ
桜の花びらが舞う
ケンが近付くと、すっと眼を開ける

「みつかったか…」

みつかった?カズはわざと隠れていた?なぜ…?
そんなことよりも、とにかくカズを連れていこう

「カズ、今からパーティをやるんだ、行こうよ」

ケンは手を差し伸べる
カズはその手を見つめる

「パーティの事は知っていた だから隠れていたんだ」

「なんで…」

ケンは差し伸べた手をおろさない
カズは立ち上がり、ケンに背中を向ける

「俺が行ったら迷惑だからさ」

「なんで…!」

振り向くカズ
カズの黄昏色に染まる瞳が揺れている

「俺はみんなと違って記憶がない、過去が無いんだ だから自分の事を話す事も出来ない」

自嘲気味な笑顔
カズが初めて見せた笑顔…

「気を使わせてしまうだろう?俺がいると、みんなが楽しくなくなる」


やめろ


そんな笑顔


見たくないのに…!


ケンの差し伸べた手が、震える
悲しさと、憤り…

「だからいいんだ、俺はここにいる 誰の誕生日かは知らないがお前はもう行った方がいい」

「なんだって?」

誰の誕生日か知らない?

「さっき、パーティの事は知ってたって…」

「? お前やみんなが準備をしていたのを見たからな 誰の誕生日なんだ?」

「カズ!君の誕生日だよ! みんな君のために準備してたんだ!」

カズが完全に振り向く
いぶかしげな表情

「……俺の……!?しかし俺に誕生日は……」

「カズには誕生日が、記憶がないから!だからみんなでカズの誕生日を祝おうって決めたんだ!」

「みんなが?俺のために……?」

「一緒にパンヤやってる仲間だろ!カズだって仲間だ!友達だ!友達の誕生日はみんなで祝うものじゃないか!なんでそんなに不思議そうな顔するんだよっ!」

ケンは差し伸べた手をおろさない…!

「すまない……、慣れていないんだこういうの、どうしたらいいのか…」



「おーい!ケン!そいつにダンス仕込み終わったかぁ!?」

響いた声はダイスケのものだった


「みんな待ちわびてるんだ、早くカズの芸がみたいぞ!」


丘を、ダイスケが上がってくる


「ダイスケ、誕生会で主賓が芸をやるっておかしいって事に気付かないのか…?」


マックスもいる


2人だけじゃない


アリンも、クーも、セシリアもルーシアもネルも、エリカも…!


「みんな…!」
「あいつら…」

ケンとカズの瞳には舞う花びらの中、丘を上がってくるみんなの姿
みんなケンとカズを見て笑っている




「ケン君のお友達、改めて紹介してね」


「カズー!パーティ終わったらあたしと勝負だからな!」


「記憶を取り戻す研究と、あなたの強さの秘密…、探らせてもらうわよ」


「こーんなおばさんなんかより私と一緒に遊ぼっ!」


「また喧嘩の火種を…、愚の骨頂です」


エリカが叫ぶ

「ケン!カズをこっちに連れてきなさい!」


ケンは頷き、差し伸べ続けていた手でカズの手をつかむ
カズの手は温かかった


「ケン…、俺…」


「初めてだね、名前呼んでくれたの」


ケンが頬を桜色に染める
カズは、照れているのか口を歪ませてうつむいた


「記憶がないなら初めての事を一杯体験していこうよ、一緒にさ!」


「俺と、ケンと、みんなと、一緒にか…?」


「うん、今日が、12月31日が、カズの誕生日だ!!」


ケンはカズの手を引き、みんなの元へ走り出した

桜の花びらを纏った風が二人のあとを追いかけた









みたいな感じで!!

お誕生日が決まってたらいいなぁという妄想がっ!
ついついSS書いちゃうという形で発露してしまったあああ(ノ∀\*)キャ
カズの誕生日いつなのかねー、記憶ないのにねーという話をツイッターでグダグダ言ってて急に思いついたこのネタ
ツイッターではなんとか文字制限内(140文字)で納めたけどちゃんと書くとこんなに長くなるとは…こわいこわい

あ、ちなみにSSとか書いた事無いし手法とか全然知らないのでお見苦しい文になってるけど許してね!
最後まで読んでくれた方ありがとうでしたー
誕生日プレゼントとしてカズの壁紙作りました!
各サイズpixivにうpしてあるのでお持ち帰りくださいませ~ヽ(*´∀`)ノ



というわけで今度こそこれが今年最後の更新!
みなさま良いお年を~

はー、カズ好きすぎる
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